一括 getBulk() メソッドは1つまたはそれ以上のアイテムをデータベースから1回のリクエストで取得できます。一括メソッドを利用すると、単一のネットワーク呼び出しとなるため、複数のシングルなリクエストよりもより効率的です。

最初の形式では String の Collection で取得するキーのリストを指定します。戻り値はキーとオブジェクトの Map となります。

例：

Map<String,Object> keyvalues = client.getBulk(keylist);

System.out.printf("A is %s\n",keyvalues.get("keyA"));
System.out.printf("B is %s\n",keyvalues.get("keyB"));
System.out.printf("C is %s\n",keyvalues.get("keyC"));

getBulk() メソッドの二つ目の形式では同様の Collection だけでなくカスタムトランスコーダの利用もサポートしています。

getBulk() メソッドの三つ目の形式では可変長引数としてデータベースから取得するキーを指定できます。

例えば、Collection を利用した場合と同様の操作をこのメソッドで行う場合次の様になります：

Map<String,Object> keyvalues = client.getBulk("keyA","keyB","keyC");

System.out.printf("A is %s\n",keyvalues.get("keyA"));
System.out.printf("B is %s\n",keyvalues.get("keyB"));
System.out.printf("C is %s\n",keyvalues.get("keyC"));

返却される Map は存在するキーのエントリだけが含まれます。存在しないキーは暗黙的に無視されます。

getBulk() メソッドの四つ目の形式では可変長配列とカスタムトランスコーダをサポートします。

非同期の getBulk() メソッドは取得するキーの Collection をサポートし、 返却される key/value 情報のマップを保持する BulkFuture オブジェクト（spymemcachedパッケージの一部）を返却します。他の非同期メソッドと同様に、応答を待つ必要がないという利点があります。

BulkFuture オブジェクトは標準の Future オブジェクトと比べるとわずかに異なる動作をします。Future オブジェクトは返却された単一の値を返す一方、 BulkFuture オブジェクトは返却された全てのキーを含むオブジェクトを返します。大量のキーを要求する非常に大きなクエリでは、オリジナルのリストに含まれる全てのキーを取得するために、複数のリクエストが必要になることを意味します。

例えば、次のコードは Collection から可能な限り多くのキーを取得するでしょう：

BulkFuture<Map<String,Object>> keyvalues = membase.asyncGetBulk(keylist);

Map<String,Object> keymap = keyvalues.getSome(5,TimeUnit.SECONDS);

System.out.printf("A is %s\n",keymap.get("keyA"));
System.out.printf("B is %s\n",keymap.get("keyB"));
System.out.printf("C is %s\n",keymap.get("keyC"));

非同期の getBulk() メソッドの二つ目の形式では返却する値に対してカスタムトランスコーダを利用できます。

三つ目の形式は可変長引数を受けるメソッドと同じです（asyncBulkGet()を利用したコレクションを参照）。操作が非同期に行われる点だけが異なっています。

asyncGetBulk() メソッドのもう一つの形式は、引数としてカスタムトランスコーダとキーのリストをサポートします。