バケットはCouchbase Server内のデータを区分し、レプリケーション(サポートされている場合)の基本的なメカニズムとしても使われます。Couchbase Serverは、異なるバケットタイプをサポートしています。次の2つです:
memcachedバケット
memcachedバケットは、インメモリキャッシングソリューションとしてmemcachedプロトコルを完全にサポートするように設計されています。したがって、サポートと機能はスタンドアロンのmemcached実装と同様の機能に制限されています。
主な機能は次のとおりです:
アイテムのサイズは1Mバイトに制限されています。
データの永続化はサポートされません。
レプリケーションはサポートされておらず、データは1つのノードでのみ使用可能です。
統計は、インメモリであるデータの特性に直接関連するものに限定されています。永続性、ディスクI / Oおよびレプリケーション/リバランスに関連する統計情報は利用できません。
クライアントは、ketama による一貫したハッシュを使用する必要があります
memcachedのバケットはvBucketsを使用しないので、リバランスはありません。
Couchbaseバケット
Couchbaseバケットはリバランス、永続化、レプリケーションといったCouchbase仕様の機能を全てサポートしています。主な機能は次のとおりです:
アイテムのサイズは20バイトに制限されています。
データの永続化は割り当てられたメモリサイズを超えるデータも扱うことができます。
レプリケーションとリバランスが完全にサポートされています。
完全な統計スイートがサポートされています。
これらの違いに加えて、異なるバケットタイプへの接続環境を構築するために、セキュリティとネットワークポートの違いもあります。
設定することができる3つのバケットのインタフェースタイプがあります。
デフォルトバケット
デフォルトバケットは、常に11211番ポートで動作する非SASL認証のCouchbaseバケットです。Couchbaseのインストール時にこのバケットは自動的に設定されます。このバケットは、インストール後に削除することができ、また後で再追加できますが、"default"という名前のバケットを再度追加する場合、11211番ポートで、非SASL認証バケットにする必要があります。"default"以外の名前のバケットは非SASL認証バケットであっても11211番ポートにすることはできません。デフォルトバケットはvBucket対応のスマートクライアント、ASCIIクライアントまたはSASL認証を使用しないバイナリクライアントで接続できます。
非SASLバケット
非SASLバケットは、11211番以外の使用可能な任意のポートに配置することができます。バケットが"default"という名前である場合は11211番ポートを利用できます。個々のポート上には1つの非SASLバケットしか配置できません。非SASLバケットは、vBucket対応スマートクライアント、ASCIIクライアントまたはSASL認証を使用しないバイナリクライアントで接続できます。
SASLバケット
SASL認証Couchbaseバケットは、11211番ポートにのみ配置することができ、各バケットは、その名前とパスワードによって区別されます。SASLバケットは、11211番以外のポートに配置できません。SASLバケットは、vBucket対応スマートクライアントまたはSASLをサポートしているバイナリクライアントのどちらかで接続できます。これらのバケットは、ASCIIクライアントで接続することはできません。