Couchbaseサーバをセットアップするには、Webブラウザのセットアップ画面を使用して、メモリ設定、ディスクの場所、および既存のクラスタ構成の設定を行います。ログインおよび、サーバー管理の際に使用するパスワードを作成するよう求められます。
セットアッププロセスを開始する前に、ブラウザのキャッシュをクリアすることをお勧めします。このページでは、異なるブラウザやプラットフォーム上で設定を行う上での注意事項とヒントを見つけることができます。
構成およびセットアッププロセスを開始するには、Couchbase
Webコンソールを開く必要があります。Windowsでは自動的に開かれます。すべてのプラットフォームにおいて、8091番ポートで稼動する組み込みWebサーバに接続することによって、Webコンソールにアクセスできます。例えば、サーバをservera
として識別できる場合、http://servera:8091/
でWebコンソールにアクセスできます、IPアドレスでも指定できます。ローカルマシンの場合、http://localhost:8091/
です。
インストール直後、初めてWebコンソールを開く際には、以下に示す画面が表示されます。
セットアッププロセスを開始するには
をクリックします。まず、ディスクストレージとクラスタの構成を設定する必要があります。
ディスクストレージの構成
Configure Disk Storageオプションは、Couchbase Serverが利用する永続的な(ディスク上の)保管場所を指定します。 設定はこのサーバのみに影響し、すべてのデータがディスク上に格納されるディレクトリを設定します。
既存クラスタへの参加/新規クラスタの作成
Configure Server Memoryセクションでは、ストレージ用としてCouchbase Serverに割り当てる物理的なRAMの量を設定します。
新しいクラスタを作成する場合は、Couchbaseクラスタ内の各ノードで割り当てられるメモリを指定します。 これはグローバルな設定であるため、クラスタ内のすべてのノード上で有効な値を指定する必要があります。
既存のクラスタに参加する場合は、ラジオボタンを選択します。 表示が変わり、既存のノードのIPアドレス、およびクラスタにアクセスする権限を持つ管理者のユーザー名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。
インストールプロセスを続行するには
クリックします。このサーバーのデフォルトのバケットを指定する必要があります。
オプションは次の通りです。
バケットタイプ
Memcached
かCouchbase
のどちらか、作成するバケットの種類を指定します。
詳細については、「バケット」を参照してください。
残りの設定は、選択するバケットタイプによって異なります。
Couchbase
バケットタイプを選択するときは:
メモリサイズ
このオプションは、サーバー上のデフォルトバケットに割り当てられる利用可能なRAMの量を指定します。
レプリケーション
Couchbaseバケットは、レプリケーションにより、クラスタ内のサーバ間でバケットのレプリカを複数作成することができます。 3つまでレプリカを設定できます。 各レプリカは、バケットで管理されているすべてのドキュメントのコピーを受け取ります。 バケットをホストするマシンに障害が発生した場合でも、レプリカがその代わりとなることで、継続的な(高可用性)クラスタオペレーションを提供できます。
レプリカコピーの数をゼロ(0)に設定することにより、レプリケーションを無効にすることができます。 これは、ローカルのみ、つまり、このマシン上でのみアクセスできるようにバケットを設定します。
Memcached
バケットタイプを選択するときは:
メモリサイズ
バケットはノード単位のメモリ量で設定されます。 ノードが追加/削除されるとバケットの合計メモリが変わります。
詳細については、「メモリクォータの設定」を参照してください。
セットアッププロセスを続行するには
をクリックします。必要に応じて、CouchbaseのWebコンソール内の通知システムを有効にすることができます。
Update Notificationsを選択すると、Webコンソールは、Couchbaseインストールのバージョン番号を確認するためにCouchbase社のサーバと通信します。 このプロセスで、クライアントはCouchbase社のサーバに次の情報を提示します。
現在インストール中のCouchbase Serverのバージョン。 Couchbase Serverの新しいバージョンが利用できるようになると、新しいバージョンの通知と、新しいバージョンをダウンロードできる場所の情報が提供されます。
Couchbaseクラスタのサイズと構成についての基本的な情報。 この情報は、開発の優先順位付けを支援するために使用されます。
このプロセスは、サーバー内ではなく、Webコンソールにアクセスするブラウザ内で実行されます。この機能を有効にするために、サーバーからインターネットへのアクセスを可能にする必要はありません。 もしCouchbaseサーバーコンソールにアクセスするクライアントがインターネットアクセスできるなら、ブラウザからCouchbase社のサーバに情報を伝達できます。
アップデート通知は、情報を匿名で処理し、個人情報は取得しません。 情報はアップデート通知、およびCouchbase Serverと関連製品の将来の開発プロセスの改善に役立つ情報を提供するためだけに使用されます。
Enterprise Edition
セットアッププロセス中に製品を登録することができます。 Couchbase ServerのEnterprise Editionでは、登録プロセス完了の御礼としてCouchbase, Inc.が1本の木を植えるように選択することができます。 植林プロセスの詳細な情報は、国連環境計画(UNEP)のサポートによる植林スポンサーシッププログラムについて記載されているMokugiftを参照してください。
木を植えるためには、メールアドレス、お名前と会社名を記入し、Yes, please plant my tree!チェックボックスを選択してください。
Community Edition
入力されたメールアドレスは、Couchbaseおよび関連製品に関するニュースや、更新情報を提供するCouchbaseコミュニティのメーリングリストに追加されます。 送信された各メールに記載の解除リンクを使用して、いつでもメーリングリストを退会することができます。
セットアッププロセスを続行するには
をクリックします。セットアッププロセスの最後のステップは、サーバの管理者のユーザ名とパスワードを設定することです。 新しいクラスタを作成している場合、この情報は、新しいサーバをこのクラスタで認証するために使用されます。 同じユーザ情報がCouchbase 管理 REST APIでも使用されます。ユーザ名とパスワードを入力してください。 パスワードは6文字以上にする必要があります
インストールプロセスを完了するには
クリックします。セットアッププロセスが完了すると、Couchbase Webコンソールにクラスタの概要ページが表示されます。
Couchbase Serverが起動し、使用できる状態になりました。