Search:

Search all manuals
Search this manual
Manual
Couchbase Server マニュアル 2.0
Community Wiki and Resources
Couchbase Server 2.0をダウンロード
Couchbase 開発者ガイド 2.0
クライアントライブラリ
Couchbase Server フォーラム
Additional Resources
Community Wiki
Community Forums
Couchbase SDKs
Parent Section
9 ビューとインデックス
Chapter Sections
Chapters

9.1. ビューの基本

ビューの目的はCouchbase Serverデータベースに保存された非構造化、あるいは半構造化のデータから必要なフィールドや情報を抽出し、選択した情報のインデックスを作成することです。Couchbase ServerにJSON形式で情報を保存することで、個々のフィールドを選択して出力する処理が容易になります。結果として生成された構造は、格納されたデータのビューです。この処理によって生成されたビューによって、データベース内に生データオブジェクトとして保存された情報を選択、クエリ、イテレートすることができます。

このプロセスの概要を次の図に示します。

図9.1 ビュー — 基本概要

ビュー — ビューの基本概要

上記の例では、ビューがName, City, Salaryのフィールドを保存されたドキュメントから取得し、各ドキュメントに対応する配列を生成します。Couchbaseのバケットに保存された全てのドキュメントを反復処理し、指定した情報を出力することでビューが作成されます。処理結果のインデックスは後の利用のために保存され、ビューにアクセスした際に、新しく保存されたデータで更新されます。差分のみを処理することで、性能に与える影響を少なくしています。既存の大規模なデータに対して新規のビューを作成すると、構築に長い時間がかかりますが、データの更新には時間はかからないでしょう。

ビューの定義はデータベース内の各ドキュメントから生成する情報のフォーマットと内容を指定します。JSONで保存したフィールドに依存するので、ドキュメントがJSONではない場合や、ビューで要求したフィールドが存在しない場合、その情報は無視されます。これはいくつかのドキュメントが軽微なエラーや関連するフィールドを保持していない場合でも、ビューの作成を可能とするためです。

ドキュメントデータベースの利点のひとつは、アプリケーションに対する大きな変更や、コストのかかるスキーマの更新を事前に必要とせず、データベースに保存するドキュメントのフォーマットをいつでも変更できることです。