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一般的に、CouchbaseServerを使用する場合、日々の管理タスクはCouchbase Serverが自己管理します。管理インフラスおよびCouchbase Serverのシステムのコンポーネントは、クラスタ内の様々なイベントで共通的に使用出来ます。いくつか固有の設定パラメータもありますが、大部分はインストール時から修正または変更する必要はありません。
しかし、バックアップ、フェイルオーバー、およびアプリケーションの要求によりクラスターのサイズを変更するなど、運用中に実施する必要があるタスクもあります。また、クラスタのパフォーマンスを最大限に保ち、RAMやディスクI/Oを適切なタイミングで拡張するために、システムを監視し、様々な統計情報に敏感になる必要があります。
以下の様な管理タスクがあります
クラスタサイズの増減
クラスタに追加のRAM、ディスクI / Oやネットワーク容量を必要とするときは、クラスタのサイズを拡張する必要があります。 負荷の増加が一時的なイベントであった場合は、後でクラスタのサイズを小さくすることができます。
クラスタから同時に複数のノードを追加または削除できます。いったん新しいノード配置で構成が完了すると、データを再分散し、ノードをクラスタへ追加します。この処理はリバランスと呼ばれます。リバランスの処理は、CouchbaseServerを止めることなく、バックエンドで新しい設定に従ってクラスタのデータを移動します。
クラスタサイズの増減やリバランス操作の実行については、「クラスターの拡張と縮小(リバランス)」に詳細な情報が記載されています。
サーバのウォームアップ明示的にサーバをシャットダウンし、その後再起動したいことがあるかもしれません。通常、サーバをしばらく稼動し、それを再起動したときにはディスクに保存されたデータを持っています。この場合、サーバは、それが再びデータ要求を処理する前にウォームアッププロセスを経る必要があります。 Couchbase Serverのインスタンス用のウォームアップ処理を管理するためには、「サーバのウォームアップのハンドリング」を参照してください。
フェイルオーバのハンドリング
通常、クラスタ内のノードのいずれかが、重大なハードウェアやネットワークの問題が原因で故障したときに、フェイルオーバーが必要な状況が発生します。Couchbase Serverは、ノードに障害が発生したときにクラスタ内にデータのコピーを提供するレプリカを使用し、この状況に対処できるよう設計されています。
Couchbase Serverはフェイルオーバーを処理するための2つのメカニズムがあります。オートフェイルオーバーは、クラスタが自律的に動作し、人間が介入することなくフェイルオーバーに対応することができます。 モニターフェイルオーバーは、手動でノードをフェイルオーバーし、故障をコントロールすることができます。それぞれ各フェールオーバータイプごとに考慮すべき事項があります。特定の状況により最適な解決策を知るために注意事項をお読みください。
詳細については、「ノードのフェイルオーバ」を参照して下さい。
データベースとビューのフラグメンテーションの管理
CouchbaseServerによって作成されたデータベースとビューのインデックスファイルが断片化することがあります。これは、パフォーマンスの問題を引き起こすだけでなくディスク上の使用可能領域も圧迫します。コンパクションは、ディスク領域を解放するために、この断片化を軽減します。
自動コンパクションの有効化と設定の方法の情報は、「データベースとビューのコンパクション」がご利用いただけます。
クラスタデータのバックアップとリストア
Couchbase Serverは自動的にクラスタ内のノード間でデータを分散し、そのデータの複製を保持しています。そのことにより、バケットデータのバックアップを持ち、重大な障害が発生時に復旧することができます。
有効なバックアップとリストアの方法についての詳細は、「バックアップとリストア」がご利用いただけます。