Mac OS XでのCouchbase Server 2.0では、LinuxとWindows版とは異なる数のvBucketsを使用します。このため、Mac OS XからのバックアップとLinuxまたはWindowsへのリストア、またはその反対の操作は、ビルトインMoxiサーバとmemcachedプロトコルを使用する必要があります。Moxiは、格納されているアイテムを適切なバケットに作り直します。
Mac OS XでのバックアップとLinux/Windowsでのリストア
Mac OS Xからデータをバックアップするには、標準のcbbackupツールやオプションを使用することができます:
shell> cbbackup http://Administrator:password@mac:8091 /macbackup/today
Linux/Windowsのクラスタにデータをリストアするには、宛先クラスタ内のノードのいずれかでMoxiのポート(11211)に接続し、データを復元するためにMemcachedのプロトコルを使用する必要があります。Moxiは情報を作り直し、クラスタ内の適切なノードにデータを配布します。例:
shell> cbrestore /macbackup/today memcached://linux:11211 -b default -B default
Macから複数のバケットをバックアップした場合、個別にそれぞれのバケットにリストアする必要があります。
Linux/WindowsでのバックアップとMac OS Xでのリストア
LinuxまたはWindowsからデータをバックアップするには、標準のcbbackupツールやオプションを使用することができます:
shell> cbbackup http://Administrator:password@linux:8091 /linuxbackup/today
Mac OS Xのノードまたはクラスタにリストアするには、Moxiのポート(11211)に接続し、データを復元するためにMemcachedのプロトコルを使用する必要があります。Moxiは情報を作り直し、クラスタ内の適切なノードにデータを配布します。例:
shell> cbrestore /linuxbackup/today memcached://mac:11211 -b default -B default
データの直接転送
宛先のMoxiとMemcachedプロトコルの利用を正しく指定することで、Max OS XとLinux/Windows間でバックアップファイルを作成せずに直接データを移動するためにcbtransferを使用することができます:
shell> cbtransfer http://linux:8091 memcached://mac:11211 -b default -B default shell> cbtransfer http://mac:8091 memcached://linux:11211 -b default -B default
Memcachedプロトコルを使用しているので、これらの転送ではデザインドキュメントは転送されません。
デザインドキュメントの転送
Memcachedのプロトコルを使用してデータをリストアしているので、デザインドキュメントはリストアされません。考えられる回避策は、バックアップディレクトリを変更することです。この方法を使用するには、まずバックアップディレクトリからドキュメントデータを削除し、そして標準のリストアプロセスを使用します。こうすると、デザインドキュメントのみをリストアします。例:
shell> cbbackup http://Administrator:password@linux:8091 /linuxbackup/today
バックアップからデータファイルを削除または移動してください:
shell> mv /linuxbackup/today/bucket-default/* /tmp
デザインドキュメントだけがバックアップディレクトリに残り、あとは通常のcbrestoreを使用して情報をリストアすることができます。
shell> cbrestore /linuxbackup/today http://mac:8091 -b default -B default