Couchbase Server内にはかなりの数の異なるリソースがあり、それらのリソースの操作を実行するためには、それぞれ異なるURI/RESTfulなエンドポイントが必要になります。
サーバノード
Couchbase Serverのインスタンス、つまりノードは、Couchbase Serverを実行する物理マシンまたは仮想マシンです。各ノードはクラスタのメンバとして存在します。
クラスタ/プール
クラスタは1つまたは複数のノードのグループであり、お互いにグループ化して、サービスおよび管理インターフェイスを提供している物理リソースの集合です。default クラスタは、デプロイしたCouchbase Serverに必ず存在します。Couchbase Serverのノード、もしくはインスタンスは、クラスタのメンバーです。Couchbase Serverは実行時の統計情報を収集し、システム全体のカウンターと定期的なメトリクスのプールレベルのデータビューを管理します。Couchbaseの管理REST APIは、クラスタに対する履歴統計情報を取得するために使用できます。
バケット
バケットは、クラスタ内のデータの論理的なグループです。これは、アプリケーション内のすべての関連するデータに名前空間を提供するので、2つの異なるバケットに同じキーを使用することができ、それらはCouchbase Serverにより別々のユニークなアイテムとして扱われます。
Couchbase Serverはバケットの実行時統計情報を収集し、システム全体の各種カウンターと定期的なメトリクスによるバケットレベルのデータビューを管理します。バケットはストレージの種類で分類されます:1)memcachedのバケットは、RAMを利用したインメモリの情報であり、2)Couchbaseのバケットは、データを永続化するためのものです。
ビュー
ビューを使用すると、指定したしたロジックをもとにインデックスや、データの照会をすることができます。Couchbase Server内のアイテムに対して、計算や統計などの集計を実行するために、ビューを使用することもできます。詳細については、9章ビューとインデックスを参照してください。
クロスデータセンターレプリケーション(XDCR)
クロスデータセンターレプリケーション(XDCR)はCouchbase Server 2.0での新しい機能です。これにより、自動的にクラスタ間およびデータバケットの間でデータを複製することができます。Couchbase Serverの実装の一部であるXDCRを使用することは、2つの大きな利点があります:1)システム障害が発生した後に、Couchbaseのクラスタから別のクラスタにデータを復元することができます。 2)エンドユーザーに物理的に近いクラスタ上のデータのコピーを提供します。詳細については、「クロスデータセンターレプリケーション(XDCR)」を参照してください。