Couchbase ServerはRAMの割り当てのためと、データ格納のための2つの重要なクォータを含みます。
Couchbase Serverのクォータ
Couchbase ServerクォータはすべてのバケットのためにCouchbaseへ割り当てられた各サーバごとに使用可能なRAMの容量です。サーバの物理メモリを増やす、もしくはクラウド配備内でRAMの多い構成で新しいノードを追加する場合、この値を変更したほうがよいです。
Couchbase Serverクォータはクラスタに最初のノードをインストールするときに初期設定されます。クラスタ内のすべてのノードは、同じサーバクォータ設定を使用します。構成値は、クラスタ内のすべてのノードのRAMの割り当てを構成することによって設定されます。
Couchbase Server クォータを変更するためには、cluster-init
コマンドと--cluster-init-ramsize
オプションを使用して、couchbase-cliを使用してください。たとえば、サーバのRAMクォータを8GBに設定するには:
shell> couchbase-cli cluster-init -c 127.0.0.1 \ -u Administrator -p Password \ --cluster-init-ramsize=8192
ひとつのノードに値を設定すると、クラスタ内のすべての構成済みノードにRAMクォータを設定します。
バケットのクォータ
バケットのクォータは、クラスタ内のノードに割り当てられたRAMの中から個々のバケットへ割り当てられたRAMです。構成はノードごとを基本に設定します。つまり8ノードクラスタのノードあたり100MBのバケットを構成することは、800MBの合計バケットサイズを提供することになります。
バケットのクォータを設定する最も簡単な方法は、CouchbaseのWebコンソールを使用することです。詳細については、「Couchbaseバケットの編集」を参照してください。
値はcouchbase-cliコマンドを使用したコマンドラインからも変更できます。
shell> /opt/couchbase/bin/couchbase-cli bucket-edit -c 127.0.0.1 \ -u Administrator -p Password \ --bucket=beer-sample --bucket-ramsize=200