オンライン・アップグレードでは、クラスタまたは関連付けられているアプリケーションを停止せずにアップグレードを実行することができます。これは、クラスタ内の個々のノードをアップグレードしている間、クラスタとアプリケーションが機能し続けることを意味します。
オンラインアップグレードプロセスは、クラスタ内の1つ以上のノードが一時的にクラスタから削除され、アップグレードされてから、クラスタ内で再度有効にすることができるようにするために、Couchbase Server内で自動シャーディングとリバランス機能を使用します。
Couchbase Server 1.8からCouchbase Server 2.0へのアップグレードに関する特定の情報については、「Couchbase Server 1.8.xからCouchbase Server 2.0.xへのアップグレード」を参照して下さい。
Couchbase Server 1.8から2.0ベータ版またはそれ以前のリリースからのアップグレードはサポートされていません。
ご使用のクラスタのオンライン・アップグレードを実行するには:
クラスターのサイズと実行状況に応じて、一時的にクラスタから削除され、アップグレードされる1つ以上のノードを選択します。一度に1ノードずつアップグレードすることが可能で、容量に余裕がある場合は、同時に複数のノードをアップグレードすることが可能です。
必要な場合は、既存のノードをアップグレードする間のパフォーマンスを維持するために、クラスタに新しいノードを追加することができます。
Manage-> Server Nodesから、 をクリックします。これは、クラスターから削除するサーバーをマーキングするだけで、実際には削除しません。
Pending Rebalanceは、クラスタから削除するためにリバランスが必要なサーバの数を表示します。 ボタンをクリックします。
これは、リバランス処理を開始させます。一度リバランスが完了すると、 Server Nodesには、クラスタ内に残っている(アクティブ)ノードのみが表示されるはずです。
Couchbase Serverの新バージョンへの標準的なノードのアップグレードを実行します。詳細については「ノードのアップグレードプロセス」を参照して下さい。
Couchbase Serverは、アップグレード後に自動的に起動されます。起動していない場合は、「Couchbase Serverの起動とシャットダウン」に記述されている方法を使用して、Couchbase serverを再起動してください。
クラスタにアップグレードされたノードを再び追加する必要があります。
実行しているクラスタ内の既存のノードで、 Manage->Server Nodesページに移動します。 ボタンをクリックします。クラスタに再度追加するサーバのIPアドレスとユーザー名/パスワードを入力するプロンプトが表示されます。
Pending Rebalanceカウンタは、クラスタにリバランスされる必要があるサーバを示します。 をクリックしてクラスタをリバランスし、ノードをプロダクション状態に戻します。
クラスタ全体を新しいバージョンへアップグレードするために、クラスタ内のノードごとに、上記のシーケンスを繰り返す必要があります。
スワップリバランスを使用すると、クラスタのパフォーマンスを低下させることなく、簡単かつシンプルにCouchbase Server 2.0にサーバーをアップグレードすることができます。スワップリバランスによる処理改善に関する情報については、「スワップリバランス」を参照して下さい。
アップグレードプロセスを開始するために、1つのスペアノードが必要になります。
スペアノード上へCouchbase Server 2.0をインストールします。
クラスタへCouchbase Server 2.0の新しいノードを追加します。
クラスターから除去する既存のCouchbase 1.8.xのノードをマーキングします。
リバランス操作を実行します。
リバランスは、スワップリバランスとして動作し、新しいCouchbase 2.0ノードへCouchbase 1.8.0ノードから直接データを移動します。
クラスタ内の残りのすべてのCouchbase Server 1.8.xに対して手順1 - 5を(追加/削除とリバランス操作)を繰り返します。それぞれのリバランス操作で、同じ数のノードを追加したり削除したりすることで、リバランス操作はリバランススワップとして最適化されます。
クラスタ内のすべてのノードがCouchbase Server 2.0を使用していない場合、2.0固有の機能は無効になります。 すべてのノードを2.0に移行すると、2.0の機能が利用できるようになります。
スワップの詳細については、「スワップリバランス」を参照して下さい。
完了したら、クラスタ全体はCouchbase Server 2.0で動作しているはずです。