cbbackupツールは、実行中のクラスタ全体、バケット全体、単一ノードまたは単機能ノード上の単一バケットからデータのコピーを作成します。ノードまたはクラスタは、バックアップを作成するために機能している必要があります。Couchbase Serverは、ディスク上にデータのコピーを書き込みます。
お使いのプラットフォームに応じて、このツールは次のディレクトリにあります:
Linux |
/opt/couchbase/bin/cbbackup
|
Windows |
C:\Program Files\Couchbase\Server\bin\cbbackup
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Mac OS X |
/Applications/Couchbase Server.app/Contents/Resources/couchbase-core/bin/cbbackup
|
cbbackupコマンドの形式は次のとおりです:
cbbackup [options] [source] [destination]
ここで:
[options]
バックアップ操作のための1つ以上のオプション。表7.5「cbbackup コマンドラインオプション」を参照してください。
[source]
バックアップの送信元。これは、単一ノードまたはクラスタをバックアップするときのノードのURLか、もしくは単一のバケットのデータのディレクトリを指定するURLのどちらかです。
[destination]
格納されるバックアップファイルの宛先ディレクトリを指定します。いずれかのディレクトリが存在し、空であるか、またはディレクトリが作成されなければなりません。親ディレクトリが存在しなければなりません。
cbbackupのオプションの一覧を次の表に示します。
表7.5 cbbackup コマンドラインオプション
Format | Description |
---|---|
-v , --verbose | Verbose logging of the progress. Using the option multpple times increases the amount of logging produced. |
-t , --threads | Specify the number of concurrent threads to be used when performing the backup. |
-n , --dry-run | Perform a dry run; validates parameters, files and configuration, but performs no backup. |
-h , --help | Display help message and exit. |
--single-node | Backup only the single node, not the entire cluster. |
-p , --password | REST password for the cluster or node. |
-u , --username | REST username for the cluster or node. |
-k , --key | Key name or regular expression to limit the items backed up. |
-b , --bucket-source | Name of the bucket to be backed up. |
このツールを使用するためのいくつかの異なるオプションがあります:
全クラスタ内の全てのバケットをバックアップ
クラスタ内の1つの名前付きバケットをバックアップ
クラスタ内のノード上の全バケットをバックアップ
指定されたノード上の1つの名前付きバケットをバックアップ
全てのノードでデータバケットとデータの全てを含むクラスタ全体をバックアップすることができます。これは、全てのデザインドキュメントも含んでいますので、データを復元した後、任意のインデックスを再構築する必要があることにも注意ください。クラスタ全体とそのクラスタのすべてのバケットをバックアップするには:
shell> cbbackup http://HOST:8091 ~/backups \ -u Administrator -p password
ここで、~/backups
はデータを格納するディレクトリです。クラスタ内の単一バケットをバックアップするには:
shell> cbbackup http://HOST:8091 /backups/backup-20120501 \ -u Administrator -p password \ -b default
-b default
を指定したこのケースでは、クラスタ内のdefaultという名前のバケットからデータをバックアップします。バックアップしたいクラスタ内のその他のバケットを指定することもできます。バケットにアクセスする単一ノードから複数のバケットに格納されている全データをバックアップするには:
shell> cbbackup http://HOST:8091 /backups/ \ -u Administrator -p password \ --single-node
これは、単一ノード上の単一バケットからデータをバックアップする方法の例です:
shell> cbbackup http://HOST:8091 /backups \ -u Administrator -p password \ --single-node \ -b default
この最後の例は、-kオプションを使用してキーを指定し、バックアップする方法を示しています。たとえば、''object'の接頭辞が付いたバケットから全てのキーをバックアップするには:
shell> cbbackup http://HOST:8091 /backups/backup-20120501 \ -u Administrator -p password \ -b default \ -k '^object.*'
Couchbase Serverのデータバックアップ、リストアについてのベストプラクティスを使用したいときなど、cbbackupシナリオの使用方法の詳細については、「cbbackupを使用したバックアップ」を確認してください。