ノードおよびクラスタレベルのパフォーマンスに関する統計情報とストレージ内のアイテムを取得するために、cbstatsツールを使用します。このツールは使用中のプラットフォームによって次の場所にあります:
Linux |
/opt/couchbase/bin/cbstats
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Windows |
C:\Program Files\Couchbase\Server\bin\cbstats.exe
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Mac OS X |
/Applications/Couchbase Server.app/Contents/Resources/couchbase-core/bin/cbstats
|
このツールはノード毎、バケット毎の操作であることに注意してください。 それはあなたがこの処理を実行する場合、クラスタのノードのIPアドレスとバケット名を指定する必要があることを意味します。バケット名が提供されない場合、サーバーは指定されたノードに存在する任意のデフォルトのバケットに設定を適用します。クラスタ全体に対してこの操作を実行する場合、そのクラスタに存在するすべてのノード/バケットの組み合わせに対してコマンドを実行する必要があります。
Couchbaseノードの統計情報を取得するためには、このツールを使用します。コマンドの一般的な形式は次のとおりです。
shell> cbstats <IP>:11210 <command> -b <bucket_name> [-p <bucket_password>]
BUCKET_HOST
はCouchbaseバケットのホスト名とポート番号(HOSTNAME[:PORT]
) の組み合わせとなる場合、ユーザ名
とパスワード
は、名前付きバケット認証となります。COMMAND
(と[options]
)は、以下のオプションのいづれかとなります:
all allocator checkpoint [vbid] dispatcher [logs] hash [detail] items kvstore kvtimings raw argument reset slabs tap [username password] tapagg timings vkey keyname vbid
これらのオプションのうち、all
とtimings
は、クラスタやノードのパフォーマンスを理解するために使用する主なものになります。他のオプションは、Couchbase内部で使用され、顧客サポートインシデントを解決するのに役立ちます。
たとえば、cbstats
の出力はデータを並べ替えたり、フィルタするためにその他コマンドラインツールで使用されます。
shell> watch --diff "cbstats \ ip-10-12-19-81:11210 -b bucket1 -p password all | egrep 'item|mem|flusher|ep_queue|bg|eje|resi|warm'"
次の表は、cbstats all
コマンドを実行したときに返される結果リストとなります:
統計情報 | 説明 |
---|---|
ep_version | ep_engineのバージョン番号 |
ep_storage_age | 最も最近保存されたオブジェクトに初期キューが入れられてからの秒数 |
ep_storage_age_highwat | ep_storage_ageの高水準値 |
ep_min_data_age | 最小データ経過時間の設定 |
ep_startup_time | システムによって生成されたep_engineの起動時間 |
ep_queue_age_cap | キューの経過時間の上限設定 |
ep_max_txn_size | トランザクション当たりの更新最大数 |
ep_data_age | 最も最近保存されたオブジェクトの修正以降の秒数 |
ep_data_age_highwat | ep_data_ageの高水準値 |
ep_too_young | 作成されたばかりでオブジェクトが保存されなかった回数 |
ep_too_old | 長い時間経過後、オブジェクトが保存された回数 |
ep_total_enqueued | 永続化のためにキューに入れられたアイテム総数 |
ep_total_new_items | 新しく登録されたアイテム総数 |
ep_total_del_items | 削除されたアイテムの総数 |
ep_total_persisted | アイテムの総数 |
ep_item_flush_failed | ストレージエラーの為にフラッシュ出来なかった回数 |
ep_item_commit_failed | ストレージエラーによりコミットに失敗したトランザクション回数 |
ep_item_begin_failed | ストレージエラーにより開始できなかったトランザクション回数 |
ep_expired_access | アプリケーションアクセス上でアイテムの有効期限が切れた回数 |
ep_expired_pager | EPエンジンのアイテムページャーにより有効期限が切れた回数 |
ep_item_flush_expired | アイテムの有効期限が原因でフラッシュ出来なかった回数 |
ep_queue_size: | ストレージのキューに入れられたアイテムの数 |
ep_flusher_todo | 書き込みがまだ残っているアイテム数 |
ep_flusher_state | フラッシャ・スレッドの現在の状態 |
ep_commit_num | 書き込みコミットの総数 |
ep_commit_time | 最新コミットのミリ秒数 |
ep_commit_time_total | コミットに費やした累積ミリ秒数 |
ep_vbucket_del | vBucket削除イベントの数 |
ep_vbucket_del_fail | vBucket削除イベントに失敗した数 |
ep_vbucket_del_max_walltime | vBucketの削除に費やした最大時間(μs) |
ep_vbucket_del_avg_walltime | vBucketの削除に費やした平均時間(μs) |
ep_flush_duration_total | フラッシュに費やした累積ミリ秒数 |
ep_flush_all | ディスクflush_allがスケジュールされている場合はTrue |
ep_num_ops_get_meta | getMeta処理の数 |
ep_num_ops_set_meta | setWithMeta処理の数 |
ep_num_ops_del_meta | delWithMeta処理の数 |
curr_items | アクティブなvbucketsのアイテム数(temp+live) |
curr_temp_items | アクティブvbuckets中のtempアイテム数 |
curr_items_tot | 現在のアイテム数。activeではないもの(replica、deadそしてpending 状態)も含む。 |
ep_kv_size | vBucketの状態に関係なく、アイテムメタデータ、キーとその値の格納に使用されるメモリ。アイテム値が追い出された場合、この情報はアイテム値の容量分だけ減少します。 |
ep_value_size | 常駐するキー値を格納するために使用されるメモリ |
ep_overhead | 永続キュー、レプリケーションキュー、チェックポイントなどのような一時的なデータで使用される余分なメモリ |
ep_max_data_size | メモリ上の最大データサイズ |
ep_mem_low_wat | 自動回復の為に低水準値を付加する |
ep_mem_high_wat | 自動回復の為に高水準値を付加する |
ep_total_cache_size | vBucketの状態やアイテム値が取り出されたかに関係なく、全アイテムの総バイト数 |
ep_oom_errors | 処理中に発生した回復不能なエラー回数 |
ep_tmp_oom_errors | 処理中に発生した一時的なエラー回数 |
ep_mem_tracker_enabled | メモリ使用量を追跡する場合は、Trueにする |
ep_bg_fetched | ディスクからのアイテムフェッチ回数 |
ep_bg_meta_fetched | ディスクからのメタアイテムのフェッチ回数 |
ep_bg_remaining_jobs | 実行中のバックグラウンドフェッチジョブの数 |
ep_tap_bg_fetched | ディスクフェッチしたTAP数 |
ep_tap_bg_fetch_requeued | タップ・バックグラウンドタスクのフェッチが再キューイングされた回数 |
ep_num_pager_runs | 追加メモリを伴う繰り返しページャー検索を実行した回数 |
ep_num_expiry_pager_runs | メモリ/ディスクから有効期限切れのアイテムを除外する有効期限切れページャ処理を実行した回数 |
ep_num_access_scanner_runs | スナップショットのワーキングセットにスキャンを実行した回数 |
ep_access_scanner_num_items | 直近にアクセススキャナタスクがアクセスログに集めたアイテム数 |
ep_access_scanner_task_time | 次回のアクセススキャナタスクの実行予定時間(GMT) |
ep_access_scanner_last_runtime | 直近のアクセススキャナタスクが完了するまでにかかった秒数 |
ep_items_rm_from_checkpoints | クローズド参照されていないチェックポイントから削除されたアイテムの数 |
ep_num_value_ejects | アイテムの値がメモリからディスクへ追い出された回数 |
ep_num_eject_failures | メモリからディスクへ追い出すことが出来なかったアイテム数 |
ep_num_not_my_vbuckets | 自分以外のバケットで実行中に例外が発生した回数 |
ep_tap_keepalive | TAPキープアライブ時間 |
ep_dbname | DBパス |
ep_dbinit | DB初期化の秒数 |
ep_io_num_read | I/O読み取り操作の数 |
ep_io_num_write | I/O書き込み操作の数 |
ep_io_read_bytes | 読み込まれたバイト数(キー+値) |
ep_io_write_bytes | 書き込まれたバイト数(キー+値) |
ep_pending_ops | 保留vbucketsを待っているOPS数 |
ep_pending_ops_total | リセットされてからブロックされた保留中OPS合計 |
ep_pending_ops_max | 1つの保留vBucketを待っている最大OPS |
ep_pending_ops_max_duration | 保留vBucketの待機の最大時間(μs) |
ep_bg_num_samples | 平均値に含まれているサンプル数 |
ep_bg_min_wait | 待ちキューの最短時間(μs) |
ep_bg_max_wait | 待ちキューの最長時間(μs) |
ep_bg_wait_avg | ディスパッチャに処理される前のアイテム平均待機時間(μs) |
ep_bg_min_load | 最短ロード時間(μs) |
ep_bg_max_load | 最長ロード時間(μs) |
ep_bg_load_avg | 永続化層からロードされたアイテムの平均時間(μs) |
ep_num_non_resident | 常駐データが無かったアイテム数 |
ep_store_max_concurrency | ストレージ層で許可される最大同時実行数 |
ep_store_max_readers | 同時読み取り専用ストレージ・スレッドの最大数 |
ep_store_max_readwrite | 同時読み取り/書き込みストレージスレッドの最大数 |
ep_bg_wait | 待機キューの合計経過時間 |
ep_bg_load | 永続化層からロードされたアイテムの合計経過時間 |
ep_inconsistent_slave_chk | “downstream”マスタにチェックポイントメッセージの受信を許可するかどうかを示すフラグ |
ep_mlog_compactor_runs | ログ圧縮実行した回数 |
ep_vb_total | 合計vBuckets(総数) |
curr_items_tot | アイテムの総数 |
curr_items | メモリ内のアクティブなアイテム数 |
curr_temp_items | メモリ内の一時的なアイテム数 |
vb_dead_num | 無効化されたvBuckets数 |
ep_diskqueue_items | ディスクキューのアイテム総数 |
ep_diskqueue_memory | ディスクキューで使用されるメモリの合計 |
ep_diskqueue_fill | ディスクキューにエンキューされたアイテム総数 |
ep_diskqueue_drain | ディスクキューに出されたアイテム総数 |
ep_diskqueue_pending | 書き込み保留中の合計バイト数 |
ep_vb_snapshot_total | ディスクにスナップショットを取ったVB状態の総数 |
vb_active_num | アクティブなvBuckets数 |
vb_active_curr_items | メモリ内のアイテム数 |
vb_active_num_non_resident | 常駐データが無かったアイテム数 |
vb_active_perc_mem_resident | メモリ上に存在した割合 |
vb_active_eject | 追い出されたアイテム数 |
vb_active_expired | アイテムの有効期限が切れた回数 |
vb_active_ht_memory | ハッシュテーブルのメモリオーバーヘッド |
vb_active_itm_memory | アイテムのメモリ合計 |
vb_active_meta_data_memory | メモリ上のメタデータ総数 |
vb_active_ops_create | 作成処理の数 |
vb_active_ops_update | 更新処理の数 |
vb_active_ops_delete | 削除処理の数 |
vb_active_ops_reject | 拒否された処理の数 |
vb_active_queue_size | ディスクキューのでアクティブなアイテムサイズ |
vb_active_queue_memory | ディスクキューに使用されるメモリ |
vb_active_queue_age | ミリ秒毎のディスクキューの経過時間の和 |
vb_active_queue_pending | 書き込み保留中の合計バイト数 |
vb_active_queue_fill | エンキューされたアイテム総数 |
vb_active_queue_drain | 追い出されたアイテム総数 |
vb_active_num_ref_items | 参照されたアイテム数 |
vb_active_num_ref_ejects | 追い出されたアイテム値を参照した回数 |
vb_pending_num | 保留中のvBuckets数 |
vb_pending_curr_items | メモリ内のアイテム数 |
vb_pending_num_non_resident | 常駐データが無かったアイテム数 |
vb_pending_perc_mem_resident | 常駐アイテムに使用されるメモリの割合 |
vb_pending_eject | 追い出されたアイテム数 |
vb_pending_expired | アイテムの有効期限が切れた回数 |
vb_pending_ht_memory | ハッシュテーブルのメモリオーバーヘッド |
vb_pending_itm_memory | メモリ上のアイテム総数 |
vb_pending_meta_data_memory | メモリ上のメタデータ総数 |
vb_pending_ops_create | 作成処理の数 |
vb_pending_ops_update | 更新処理の数 |
vb_pending_ops_delete | 削除処理の数 |
vb_pending_ops_reject | 拒否された処理の数 |
vb_pending_queue_size | ディスクキューに入っている保留中のアイテム |
vb_pending_queue_memory | ディスクキューに使用されるメモリ |
vb_pending_queue_age | ミリ秒毎のディスクキューの経過時間の和 |
vb_pending_queue_pending | 書き込み保留中の合計バイト数 |
vb_pending_queue_fill | エンキューされたアイテム総数 |
vb_pending_queue_drain | 追い出されたアイテム総数 |
vb_pending_num_ref_items | 参照されたアイテム数 |
vb_pending_num_ref_ejects | 追い出されたアイテム値を参照した回数 |