Couchbase Webコンソールには、XDCRを通したレプリケーションに関する情報を含む2つのエリアがあります。1つ目はXDCRタブで、2つ目はData Bucketタブの下にあるXDCR待ちのセクションです。
Couchbase Webコンソールでは、属するクラスタからのレプリケーション情報が表示されます。したがって、特定のクラスタでコンソールを表示すると、そのクラスタのレプリケーション設定、レプリケーションの進行状況を見ることができます。インストール先のクラスタでレプリケーションに関する情報を表示したい場合は、そのクラスタでコンソールを開く必要があります。したがって、双方向レプリケーションするときは、両方のクラスタを監視するために、送信元と宛先クラスタそれぞれに属しているWebコンソールを使用する必要があります。
XDCRタブの下にあるOngoing Replicationsセクションでは、すべてのアクティブなレプリカの現在の状態を見ることができます。
Ongoing Replicationセクションには、次の情報が表示されます
カラム名 | 説明 |
---|---|
Bucket | レプリケートされている現在のクラスタ上の送信元バケット。 |
From | 送信元クラスタ名 |
To | 宛先クラスタ名 |
Status | 現在のレプリケーションの状態 |
When | レプリケーションが実行された時間 |
Statusカラムには、レプリケーション設定の現在の状態を示します。以下のいずれかです
起動中
レプリケーションプロセスが始まったばかりであり、データが宛先クラスタに送信元クラスタから送信されるべきかをクラスタが判断しています。
レプリケーション中
バケットがレプリケーションされており、元のクラスタに保存されたデータへの変更は、宛先クラスタに送信されます。
失敗
宛先クラスタへのレプリケーションが失敗しました。宛先クラスタに到達することができません。レプリケーション設定を削除して作りなおす必要があるかもしれません。
Data Buckets
タブの下にある、Couchbase Bucketをクリックし、バケットのレプリケーションについての情報を見ることができます。Couchbase Webコンソールには、特定のバケットの統計が表示され、Outgoing XDCR
とIncoming XDCR Operations
と呼ばれる2つのドロップダウンエリアがあります。どちらからも、バケットで実行中のレプリケーションの統計情報が分かります。
Outbound XDCR
セクションを見れば、送信元バケットから宛先バケットへのレプリケーションについての詳細な情報がわかります。
XDCRのアウトバウンドに関する統計情報は以下のとおりです。
mutations to replicate
:レプリケーションを待っているこの送信バケットのアイテムです
mutations checked
:永続化およびレプリケーションのためにチェックされたドキュメントの総数です
mutations replicated
:宛先バケットに複製されたドキュメントの総数です
data replicated
:複製されたすべてのアイテムのサイズです
active vb reps
:現在稼働中のレプリケーションプロセス数です
waiting vb reps
: 複製するためのアイテムを待っているレプリケーションプロセス数です
secs in replicating
: レプリケーションプロセスがアイテムをチェックして待っている時間です
secs in checkpointing
: レプリケーションプロセスが宛先クラスタにチェックポイントを作成しアイテムをコミットした時間です
checkpoints issued
: 発行されたチェックポイントの総数です。これは、 30分ごとに更新されます。
checkpoints failed
: 失敗したチェックポイントの総数です。これらはサーバーから発行されたが、失敗したチェックポイントです。
mutations in queue
: XDCRのレプリケーションキューにあるドキュメントの変更の総数です
queue size
: XDCRのレプリケーションキューにあるドキュメントの合計サイズです
宛先クラスタのCouchbase Webコンソールでバケットを指定すると上記の情報が表示されます。
gets per sec
: 送信元クラスタによって読み込まれている宛先クラスタ上のアイテム数を表示します
sets per sec
: 送信元クラスタによって書き込みまたは変更されている宛先クラスタ上のアイテム数を表示します
deletes per sec
: 送信元クラスタによって削除されている宛先クラスタ上のアイテム数を表示します
total ops per sec
: 送信元クラスタから宛先クラスタに実行されたget,set,deleteの総数を表示します
管理用REST APIを使ってパラメータを調整することもできます。詳細は以下を御覧ください「内部XDCR設定の表示」 。