Couchbase Serverでは、情報を入出力するための技術とシステムはアクセスしたいデータの質と量に応じて異なります。異なる処理でも、作成、取得、更新および削除といった基本操作は同じです:
作成
情報は、memcachedプロトコル・インタフェースを使用して指定したキーに対するバリューとしてデータベースに格納されます。同時に大量のキー/バリューのペアを設定するためのバルクオペレーションが可能であり、複数の小さなリクエストを実行するよりも効果的です。
構造化データおよび構造化された文字列、(クライアント言語から)シリアライズされたオブジェクト、ネイティブなバイナリデータ(例えば画像や音声)など、あらゆるバイナリを保存できます。Couchbase Serverのビュー・エンジンを使用するには、ネストされたフィールド、配列、スカラーデータを持つオブジェクトとしての構造であるJSON形式で保存されている必要があります。
取得
データベースから情報を取得するために、利用可能な2つの方法があります。
キーによる取得
データを取得するにはそれを保存する際に指定したドキュメントIDが必要です。memcachedプロトコル(もしくはmemcached互換のクライアントライブラリ)を利用してドキュメントIDと対になるバリューを取得します。また、バルクオペレーションも実行することができます
ビューによる取得
キーがわからない場合でも、必要とする情報を出力するビューを記述するビューシステムを使用することができます。ビューには、データベースに格納されている各JSONオブジェクトから1つまたは複数の行を生成します。 ビュー定義は、キー(情報の特定または範囲を選択するために使用)とバリューが含まれています。たとえば、連絡先情報から、名前と(そのフィールドが存在していた場合は)住所をJSONレコードとして出力するビューを作成することができます。各ビューはまた、元のオブジェクトを格納するために使用されているキーも出力します。必要とする情報がビューに含まれていない場合は、返されたキーとmemcachedプロトコルを利用して、完全なレコードを取得することができます。
更新
データベース内の情報を更新するには、memcachedプロトコルのインタフェースを使用する必要があります。memcachedプロトコルには、コンテンツ全体を上書きするだけでなく、既存のレコードに情報を追記したり、整数値をインクリメントおよびデクリメントする機能があります。
削除
Couchbaseサーバからドキュメントを削除するには、明示的な削除コマンドが含まれているmemcachedプロトコルを使用する必要があります。
Couchbase Serverはまた、有効期限付きの情報をデータベースに格納できます。有効期限付きデータはキー/バリューのペアをデータベースから自動的に削除する場合に利用でき、相対的な時間(例えば、60秒)も、特定の時刻(2012年12月31日 12時00分)も指定できます。
作成、更新、取得はCouchbase Server内に保存するデータに対する重要な操作です。